豊中市は、大阪府の北部にあるベッドタウンで、市内在住の学生が通学できる通信制高校は複数存在しています。
それぞれに特徴が異なるため、自分に合ったところを選ぶようにするのがよいでしょう。
豊中市にはどのような通信制高校があるのか?
豊中市は、大阪府内で4番目の人口を擁する北摂エリアのベッドタウンというだけあって、市内にはJRや私鉄各線などの鉄道網をはじめとした公共交通機関が充実しています。
そのため、豊中在住の学生であれば、どこに住んでいても市内の通信制高校に通うのに不自由はないでしょう。
また、大きな都市ということだけあって、複数の全国展開している大規模な通信制高校の中から通学先を選択できるというのが豊中の特徴ですので、ここで紹介する学校を参考にして、自分に合うところを選ぶようにするのがおすすめです。
豊中市にある公立と私立の通信制高校とは?
まずはじめに、豊中市には公立の通信制高校は存在していないという点に注意しなければなりません。
この点、市内の公立高校の中には、大阪府立桜塚高等学校や大阪府立豊中高等学校のように定時制コースを設けているところがあり、そういった学校では一部の授業を通信で受講することが可能となっています。
もっとも、すべての授業を通信で受けるというのはできないカリキュラムとなっていますので、そのような通信制コースを希望する場合には、公立は選択肢から外して検討した方が良いでしょう。
一方、豊中市には、私立の1校の通信制高校が存在しています。
具体的には、トライ式高等学院です。
また、隣の吹田市にあるN高等学校とS高等学校に通学することも可能となっています。
これらのうち、トライ式高等学院については、豊中キャンパスと千里中央キャンパスの2つが市内にあるため、通いやすい方を選択することが可能です。
なお、これらの通信制高校はいずれも広域制の学校となっているため、様々なエリアからの学生がいるという点が特徴となっています。
以下では、各校のカリキュラムなどについてより詳しく見ていきますので、ぜひ学校を選ぶ際の参考にしてください。
N高等学校
N高等学校と次に紹介するS高等学校は、いずれもKADOKAWAとドワンゴが共同で設立した通信制高校で、全日制と同じく所定のカリキュラムを終えることによって高校卒業資格が取得可能となっています。
キャンパスがあるのは、大阪府吹田市豊津町ですが、交通の便が良いため、豊中市内からも短時間で通学することができます。
ネットコース、通学コース、オンライン通学コース、通学プログラミングコースという4つが用意されているので、自分の希望を踏まえて最適なコースを選択するとよいでしょう。
学費については、世帯年収に応じて変動する仕組みになっているのが、こちらの学校の特徴です。
例えば、ネットコースであれば、世帯年収が590万円程度未満の場合には、年間63,000円、590万円程度以上910万円程度未満であれば年間242,700円、910万円程度以上であれば年間363,000円というのがモデルケースとなっています。
これは他の通信制高校と比べると、かなりリーズナブルな水準です。
一方、通学を伴うコースだと学費はもう少し高くなります。
例えば、オンライン通学コースの場合には、世帯年収が590万円程度未満であれば年間519,000円、590万円程度以上910万円程度未満であれば年間578,700円、910万円程度以上であれば年間699,000円がモデルケースであるとされています。
S高等学校
S高等学校は、N高等学校と同じくKADOKAWAとドワンゴによって設立された通信制高校で、用意されているコースや学費などはすべてN高等学校と同じ内容になっています。
キャンパスの場所も同じですので、特にどちらかにこだわる必要はなく、自分の好みの方を選ぶようにすればよいでしょう。
トライ式高等学院
トライ式高等学院は、豊中市内に豊中キャンパスと千里中央キャンパスの2つを設けているため、通いやすい方を選択することが可能です。
同校では、通学コース、在宅コース、ネットコースを設けており、いずれも生徒一人ひとりの夢や目標に合わせて担任が個別に計画を作成してくれるほか、担任とカウンセラーによるメンタルサポート体制も充実しているのが同校の特徴となっています。
また、長年にわたる家庭教師サービスによって培われたノウハウをフルに活用して難関大をも目指せる学力を身に着けることも可能です。
普通科と特進科という2つのカリキュラムが用意されていますので、特に進学を希望する学生の方であれば後者を選ぶのがよいでしょう。
なお、トライ式高等学院では、生徒一人ひとりの登校日数やコースによって学費が異なってくるため、一概に金額は決まっていません。
ただし、1単位あたりの金額が概ね1.5万円から3万円程度となっていますので、それを踏まえると年間の授業料は30万円台の後半から80万円程度くらいまでというのが一般的な水準であるといえるでしょう。
それ以外に、入学時に10万円前後の入学金と年間3万円程度の施設設備費が必要になるという点に留意しておく必要があります。
豊中市で自分に合う通信制高校を見つけよう
以上で見てきたように、豊中市からは複数の通信制高校に通うことが可能です。
それぞれ特徴が異なりますので、ここで紹介した内容も参考にして、ぜひ自分に合うところを見つけるようにしてください。